今回は10種類の所得のうちの1つである雑所得について詳しく見ていきましょう。
雑所得以外の所得の説明は下記をご参照ください。
10種類の所得 個別解説ページ
各所得ごとに個別ページで詳しく説明しております。
雑所得とは
雑所得とは、これまでの9種類のどの所得にも当てはまらない所得のことをいいます。
雑所得は、”公的年金等の雑所得”と”公的年金等以外の雑所得”の2つに分類されます。
”公的年金等の雑所得”と”公的年金等以外の雑所得”の内容は以下のようになります。

また、年金として受け取るか、一時金(一括でお金を受け取る方法)で受け取るかで所得の種類は変わってきます。
- 確定拠出年金や退職金は年金として受け取ると雑所得ですが、一時金として受け取ると退職所得になります。
- 民間保険会社の個人年金保険は年金として受け取ると雑所得ですが、一時金として受け取ると一時所得になります。
まる
”年金”として受け取ったものが雑所得になるんだよ~♪
雑所得の計算
雑所得は、”公的年金等”と”公的年金等以外”に分けて計算し、それぞれを合算した金額が雑所得の金額になります。

公的年金等控除額とは?
公的年金等にかかる雑所得は、個別に必要経費を計算するのではなく、年齢や受け取る年金額などに応じた金額が収入から控除される仕組みになっています。
これを公的年金等控除額といいます。
公的年金等控除額は以下の3点によって決まります。
- 年金を受け取る人の年齢
- 受け取る年金の年額
- 公的年金以外の合計所得金額
上記の3点を用いて下記の速算表より公的年金等控除額の金額を計算します。

例を用いて実際に雑所得の金額を計算してみましょう!!

雑所得の課税方法
雑所得は他の所得と合算する総合課税になります。
▶▶ ”総合課税”についてはこちら